株主優待ってよく聞くけど、どんなものかよく分かってないんだよね。
どうやったら株主優待が貰えるのかしら?
みなさんは「株」を購入されていますか?
私は2年ほど前から投資の勉強を始めて、株を少しずつ買い始めました。現在は、楽しみにしていた配当金や株主優待品を貰っています。
今回は、「そもそも株主優待ってなんなのか?」ということについて、初心者の方にも分かりやすく解説します。
この記事を読めば、株主優待ってどんなものなのか?、どうすれば株主優待が貰えるのか?、ということが分かります。
株主優待が気になっている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事を書いている「あまなっと」と申します。おすすめの株主優待などを紹介しています。私のプロフィールはこちらです。
とりあえず、「株主優待ってどんなものが貰えるのが見てみたい!」という方は、こちらの記事をご覧ください。
株主優待ってなに?
株主優待とは、株を購入してくれた株主に向けて、企業が自社商品やサービスなどの「優待品」を贈る制度です。簡単に言うと、企業が株主にプレゼントをくれる特典のことです。
株を購入すると、企業が得た利益の一部を余剰金として株主に分配する「配当金」を受け取ることができます。株の醍醐味である配当金だけでなく、株主優待からもリターンが得られるので、とても人気があります。
企業は、自社の商品やサービス・割引券などを株主優待として提供することで、活動内容や特色を株主に伝えることができます。そして、株主に自社のファンになってもらうというメリットがあります。
美味しいパンやお菓子なんて貰っちゃったら、ファンになってしまうかもな。
株主優待でどんなものが貰える?
企業から貰える株主優待には、以下のようなものがあります。
商品
企業が製造・販売している商品や、関連企業が展開している商品などが貰えます。食品、飲料、化粧品やグッズまで、その種類は多岐に渡ります。
サービス
企業が手がける事業のサービスを、無料もしくは優待価格で利用することができます。食事券や宿泊券、交通機関の回数券や割引券などがあります。
その他
他にも、企業の特色を活かした割引券・優待券・招待券などの株主優待があります。
- 割引価格で買い物ができる会員カードの発行
- 株主限定イベントへの招待
- 一般非公開の施設への見学会 など
たくさん種類があるのね。外食やレジャーもお得に楽しめそうだわ。
すべての企業が株主優待を実施している?
株主優待は、日本独自のサービスです。任意の制度なので、すべての企業が実施しているわけではありません。日本の上場会社数は、3,885社あります。(2023年6月29日現在 上場会社数・上場株式数 | 日本取引所グループより)
上場企業のうち、約1,479社が優待制度を導入しています。(2023年6月15日現在 松井証券|はじめての株主優待より) 株主優待を受けるためには、まず株主優待制度を実施している企業の株を購入することから始まります。
一部の企業だけが株主優待制度を実施しているんだね。
株主優待のメリットとデメリットは?
株主優待制度を利用するに上で、知っておくべきメリットとデメリットについて、それぞれ見ていきましょう。
株主優待のメリット
① 日々の生活に楽しみが生まれる
株主優待のメリットは、生活が豊かになるプレゼントが貰えることです。美味しい食べ物や、日常生活で使える便利な商品などが毎年貰えるので、日々の生活の楽しみが増えます。また、家計の節約もできちゃいます。
美味しいお肉、お米、お菓子・・・、欲しいじゃないか。
② 配当金と株主優待を合わせた利回りが高くなる
配当金と株主優待を合わせた利回りが高くなることもメリットの一つです。株主優待を実施している銘柄は、株主優待の価値も含めて受け取れるので、お得感が増します。(現金配当の方がいいという考え方もあるので、受け取り方は人それぞれです。)
③ 長期保有で利回りが上がる株もある
優待株の中には、保有年数に応じて貰える商品の品数や金額が増えたり、グレードアップするものがあります。長期保有することで利回りが上がる優待株があるということも、魅力の一つですね。(銘柄によって条件が異なるので、よく確認することが必要です。)
このように、株主優待制度は私たち投資家にとって、お得な制度であると言えます。
株主優待のデメリット
① 優待制度の改悪や廃止される可能性がある
企業の業績が悪化した場合、株主優待の内容が改悪されたり、廃止となる可能性があります。優待株の株価は、株主優待があることで本来の価値よりも高く評価され、割高になっていることがあります。そのような場合に、大きく株価が下がるリスクがあります。
② 冷静な判断が難しくなる
優待銘柄に投資する場合、企業の業績が悪くなっても、株主優待欲しさに損切りができないことがあります。しかし、業績が順調でないと優待が改悪や廃止となったり、株価の値下がりで優待以上に損失が出る可能性もあります。
株主優待だけで選ぶのではなく、きちんと企業の業績などにも目を向けましょう。
株主優待の内容だけで選ぶんじゃなくて、ちゃんと業績を確認することが大切なんだね。
株主優待を貰う方法は?
株主優待を貰うためには、どうすればよいのでしょうか? 貰う方法を順番に見ていきましょう。
① 証券口座を開設する
株主優待を貰うためには、証券会社に口座を開設する必要があります。数多くの証券会社がありますが、ネット証券会社を選ぶことをおすすめします。
ネット証券の最大の魅力は、手数料が安いことです。他にも、口座開設手続きをオンラインで行える、売買ツールが充実している、勧誘に惑わされず自分のペースで投資ができる、などのメリットがあります。
おすすめのネット証券会社は、次の2つです。
楽天証券
楽天証券は、口座開設数が900万を超える大手ネット証券会社です。安い手数料や、ポイント投資などのメリットがあり、口コミでも高い評価を得ています。
楽天証券で投資をすると、SPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象になり、楽天市場で買い物をするときにポイントが増えるというメリットがあります。普段から楽天のサービスを利用している人には、特におすすめです。
●楽天証券
SBI証券
SBI証券は、ネット証券の口座開設数No.1の大手ネット証券会社です。「株主優待検索」機能が利用できるので、株主優待を実施している銘柄を絞り込んで検索することができます。
SBI証券では取引する度にTポイントを貯めることができます。「1ポイント=1円」として投資に回すことが可能で、もちろん買い物にも使えます。普段からTポイントを貯めている人には、特におすすめです。
投資をする際、色んな手数料がかかるんだ。手数料が安い証券会社を選ぶのは重要だぞ。
② 欲しい株主優待の銘柄を探す
口座を開設したら、いよいよ優待株を購入するのですが、自分に合ったの優待株の銘柄を探すことが大切です。株主優待初心者の方は、以下の点を意識して探してみましょう。
- 余剰資金で購入できる額であること
- 自分が「欲しい」「使える」「楽しい」と思う優待であること
- 将来性があり、収益の増大が見込める企業であること
初心者の方には、投資金額が低めで(目安:10万円以下)、配当+優待利回りの高い銘柄がおすすめです。まずは小さく始めてみる、スモールスタートってやつですね。
③ 期限日までに必要な株数を購入する
欲しい株主優待が決まったら、いつ購入してもいいという訳ではありません。優待が貰える銘柄の株を、企業が定めた期限日までに購入し、保有しておく必要があります。
期限日のことを『権利付最終日』と言います。つまり、優待株を『権利付最終日』までに購入し、翌日まで保有している必要があります。
色んな用語が出てきてややこしいですよね💦 図にして見てみましょう。
【例:権利確定日が 30日(月) の場合】
24(火) | 25(水) | 26(木) | 27(金) | 28(土) | 29(日) | 30(月) |
権利付 最終日 | 権利落ち日 | (非営業日) | (非営業日) | 権利確定日 |
『権利確定日』の2営業日前、26日(木)が『権利付最終日』となります。『権利付最終日』の翌営業日である27日(金)が『権利落ち日』となります。
『権利付最終日』までに優待株を購入して、翌日の『権利落ち日』まで持っておく、と覚えておくと分かりやすいです。
株主優待を貰うために必要な株数は、銘柄ごとに決まっているので、事前によく確認しましょう。
株を購入できれば、あとは株主優待が自宅に届くのを待つだけです。
優待品は、すぐに送られてくる訳ではありません。権利確定月の2~3ヶ月後、忘れた頃に送られてくる場合が多いので、楽しみに待ちましょう。
株主優待を利用する上での注意点4つ
株主優待を利用するにあたって、注意すべきポイントが4つあります。一つずつ確認していきましょう。
① 株主優待だけでなく企業の業績全体を見る
株式投資とは、将来性のある事業を行っている企業に投資して、成長を応援するものです。そのため、株主優待だけを目当てに株を買うというのは、本来の投資の目的から少しズレていると言えます。
株主優待の内容だけで判断せずに、企業の事業内容や財務状況を確認して、投資するかどうか考えましょう。「企業分析」というとなんだか難しく感じますが、「消費者目線」でサービスの良さ・悪さを感じ取ることも、分析の一つです。
企業の業績を確認する方法は、自分自身まだ勉強中なので、整理して記事にしたいと思います。
② 購入する銘柄を決めたら、株価を観察する
株価は日々変動しています。購入する銘柄を決めたら、すぐに買うのではなく、まず株価の動きを観察しましょう。そして株価が下がったところで買うと、よりお得に購入することができます。
『権利落ち日』を迎えると、株価は下がる傾向があります。そのタイミングで購入するという手もありますが、実際に株主優待を手にするまで、かなり日数がかかるので注意が必要です。(優待が年に2回なら約9カ月後、年に1回なら約15カ月後となります。)
③ 損切りも考慮しながら保有する
株主優待の失敗例として、優待は魅力的だったのに株価が下落して損失が出てしまった、というものがあります。株主優待欲しさに損切りが決断できないと、このような失敗に繋がってしまいます。
株主優待で得られる利益以上に損失が大きくなる場合は、冷静な判断を下し、早めに損切りして別の優待株に投資しましょう。
④ 転居して住所が変わる時は速やかに手続きする
株主優待の送付先は、『権利確定日』時点で株主名簿に登録されている住所となります。引っ越しなどで住所が変わった場合は、早めに住所変更の手続きを行いましょう。
・証券会社の住所変更
まず、証券会社の住所変更手続きを早めに行いましょう。郵送で手続きを行う場合と、オンラインで変更できる場合があります。(楽天証券・SBI証券は、本人確認書類をアップロードすることで、オンラインでの住所変更手続きが可能です。)
証券会社で住所の変更手続きを行うと、証券保管振替機構(ほふり)を通じて株主名簿の住所等も変更されます。
・郵便局の転居届
お近くの郵便局で窓口に転居届を提出すると、旧住所宛ての郵便物を新住所に1年間無料で転送してもらえる「転居・転送サービス」が利用できます。(ポスト投函も可能です。)転送期間は、届出日から1年間です。
インターネット上から転居届の手続きができる「e転居」サービスもあります。
株主優待のことがよく分かるおすすめの本
株主優待のこと、色々と勉強になったよ。もっと詳しく知りたいな!
「もっと株主優待について知りたい!」という方に、株主優待のことがよく分かるおすすめの本を、2冊ご紹介します。
おすすめ① 株主優待ハンドブック(日経ムック)
人気のムック本、『株主優待ハンドブック』の2023年版です。株主優待を実施している約1500社の企業ほぼ全てが網羅されています。日経リサーチが優待実施企業すべてを独自に調査し、正確な最新の情報が提供されています。(凄い情熱を感じます。)
株主優待の権利が確定する月別に企業を掲載し、貰える優待品が分かりやすく月ごとに掲載されています。各企業の最低投資単位や配当利回り、主要投資指標も載っているので、銘柄選びに大いに役立つ1冊です。
おすすめ② 成長株に化ける優待株の探し方
株主優待を楽しむだではなく、株価の値上がり益も狙える銘柄の探し方について解説している本です。長期的に見て、株価の上昇が期待できる銘柄に投資することは、優待株に投資をする場合でも大切です。
著者は資産5億円以上(すげーな、おい)の成長株投資家です。優待株だけでポートフォリオを組み、「優待+配当」で楽しく儲ける方法を公開しています。(ポートフォリオとは、保有する株式や金融商品など、保有資産の構成内容のことです。)
初めて優待株に投資する人や、銘柄選定の考え方などを学びたい人におすすめの一冊です。
まとめ
【株主優待】株主優待ってなに?初心者向けにメリットや注意点をやさしく解説します のまとめです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。
株主優待について、だいぶ分かって頂けたのではないでしょうか?私自身も、この記事を書きながら、改めて勉強して頭の整理ができました。
「株主優待の注意点」は、自分にとっても耳が痛い話でした。投資について、日々勉強して精進していきたいと思います。
「株主優待、やってみようかな~。」と興味を持った方は、メリットだけでなくデメリットや注意点もよく踏まえた上で、株主優待の楽しい世界へ一歩を踏み出してみてくださいね。
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