IT業界への転職を考えてるけど、何か資格を取っておいた方がいいのかなぁ? 未経験者におすすめの資格って、あるの?
うーん、そもそもどんな種類があるかよく分からないわ・・・。
こんな悩みを持っている人は多いのではないでしょうか?
ここ数年、企業の採用熱は高まっており、転職市場には活気があります。また、IT業界は急速に成長し続ける業界の一つで、IT業界への転職を考えている人も増えていると思います。
私は鉄道会社に18年勤めた後、全くの未経験業種であるIT業界へ転職しました。その際、少しでもITの知識を身に着けたい、転職に有利な状態にしておきたい、そう考えて勉強し、資格を取得しました。
今回は、未経験からIT業界への転職を考えている人におすすめしたい3つの資格について、
私の実体験を交えながら解説します。
この記事を読めば、未経験者ににおすすめする3つの資格とその理由、そして勉強方法が分かります。
私が実際に行った勉強方法も記載しています。
未経験からIT業界への転職を目指す人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
はじめまして、あまなっと と申します。元電車の運転士、現在はインフラ系SEとしてサーバーの移行や構築をしています。私のプロフィールはこちらです。
結論から先にお伝えすると、IT未経験がIT業界へ転職する場合に、おすすめの資格はこの3つです。
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
- マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
なぜこの3つの資格がおすすめなのでしょうか?
その理由について解説します。順番に見ていきましょう。
IT業界への転職で資格は取得した方がいい?
まず、IT未経験者がIT業界へ転職する場合、「資格を取っておいた方がいいのか?」という質問にお答えします。
結論から言うと、転職活動で資格が重視されるかどうかについては、「あまり重視されない」です。IT業界への転職で最も評価されやすいのは「実績や経験」です。
例えば、次のような2人が転職活動をしていたとします。
- Aさん:履歴書の資格欄に、たくさん資格名を書き連ねているけど、実務経験がない
- Bさん:資格は何も持ってないけど、過去にたくさんの実務経験がある
この場合、Bさんの方が有利になる、という訳です。(自分が採用する側ならば?、と考えてみれば納得いきますね。)
えっ、そうなの?だったら資格を取ることなんて時間の無駄だし、意味がないんじゃない?
と思ったあなた、決してそうではないのです。資格が重視されないからと言って、資格を取る意味が全くない訳ではありません。
次は、未経験からIT業界への転職で、資格を取った方が良い理由について解説します。
資格を取る意味はあります!
次で解説しますね。
未経験者がIT資格を取得するべき3つの理由
IT未経験者が、IT業界への転職をする場合、資格を取った方が良い理由は、以下の3つです。
① ITの基礎的な知識を学習し、身につけられる
資格取得のために勉強することで、ITに関する基礎的な知識を一通り学び、インプットしておくことができます。
いくら求人の募集要項に「未経験者歓迎」と記載があっても、全く知識がない状態で入社して研修を受けるよりは、ある程度学んで理解した上でスタートした方が理解度が深まります。
また、会社の戦力として働ける日を、少しでも早めることができます。そうすることで、昇給が早まることにも繋がります。つまり、会社にとっても自分にとってもメリットが発生する、という訳ですね。
よって、資格に向けた勉強は十分に意味があると言えます。
転職する前は、ITに関する知識なんて、ほぼありませんでした。
資格を取得したことで、基礎のキから学ぶことができました。
② ITの基礎知識やスキルを習得した証明になる
未経験者が転職をする際に、ITの資格が有利になるとは言えないとお伝えしましたが、とはいえ「資格=知識・スキルを習得した証明」になります。
例えば求人への応募者が複数人いた場合、
「私は×××について勉強しました。」とか、
「△△△に興味があり、独学で学んでいます。」など、こんな風に説明する人よりも、
「私は○○○の資格を取得しています。」の一言の方が、説得力があり、強くアピールすることができます。
職場の先輩が「資格は初対面の人に自分を知って貰うための名刺になる」と、よく言っていました。この例えは分かりやすいなぁと思います。
また、資格を取得していることで「自ら勉強する姿勢がある=意欲がある」というアピールにもなります。
③ 資格手当が貰える可能性がある
一概には言えませんが、企業によっては資格を取得することで手当が貰えるケースがあります。資格を取得することで、毎月のお給料に手当がプラスで貰えるのは魅力的ですよね。
後ほど詳しくお伝えしますが、民間資格(ベンダー資格)よりも、国家資格を取得している方が手当を貰いやすい傾向があります。
また、企業によっても手当の有無や対象資格に違いがあるので、資格手当を目的に資格取得を考えている人は、希望する相手企業の条件をよく調べてからにしましょう。
自分の会社は資格手当はありません。・・・悲しいっす😢
私の場合、資格手当は支給されませんが、入社後にIT資格を取得する際の受験費用を会社が負担する、資格取得手当制度があります。この資格取得金制度は多くの企業が採用しているので、募集要項を見るときはこちらも意識して探してみてください。
ITの資格は大きく分けて2種類ある
では、ITに関する資格の種類について解説します。
ITに関する主な資格は、大きく分けると『国家資格』と『民間資格』の2つに分類されます。
それぞれの特徴を順番に見ていきましょう。
1.国家資格
『国家資格』の主な特徴は以下のとおりです。
- 経済産業省の責任・権限で管理する独立行政法人情報処理推進機構が実施している
- 信頼度が高い
- 資格の有効期限がない
- 汎用的に使える基礎的な知識を習得できる
- 資格によって受験のチャンスが年1回程度と限られる場合がある
- 受験料が比較的安い
IT系の国家資格試験は、経済産業省が所管するIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が行っており、信頼度の高い資格であることが特徴です。知名度が高い資格も多いので、自身の実力を示す名刺代わりにもなります。
国家資格は一度取得すると有効期限がありません。そのため、数年おきの更新が不要なので「うっかり失効」もないのがメリットです。
「うっかり失効」の危険性が高い自分には、有効期限がないのは最大のメリットです。
2.民間資格(ベンダー資格)
『民間資格』の主な特徴は以下のとおりです。
- 民間の企業が主催している
- 特定の知識や実用的なスキルを習得できるが、活用できる場面が限定的
- 多くの受験日が設定されていたり、会場を選べる場合が多い
- 世界基準の資格として認知されている
- 受験料が比較的高い(数万円の場合が多い)
民間資格(ベンダー資格)は、専門的な内容のため現場の実務にも活かしやすく、即戦力として強くアピールすることができます。
国家資格は主に国内で認知されているIT資格である一方、民間資格(ベンダー資格)の中には世界で通用するものも多くあります。取得しておくことで、世界の企業を相手に仕事をする機会にも繋がります。
3.『国家資格』と『民間資格』、どっちがおすすめ?
私が未経験者におすすめする資格は『国家資格』です。
ITに関する基礎的な知識を身につけることができ、汎用的に活用できて信頼度も高いので、IT業界の最初の入り口という意味でもおすすめします。
私も未経験からIT業界に転職する際に、国家資格である『ITパスポート』を実際に取得しています。(『ITパスポート』については、次の項目で解説します。)
「IT業界にはどんな職種があるの?」という方は、こちらの記事もご覧ください。
未経験者におすすめのIT資格3つ
未経験からIT業界への転職を考えている人に、おすすめするIT資格は次の3つです。順番に見ていきましょう。
1.ITパスポート
『ITパスポート』は、IT業界で仕事をしたい人や、ITに関連する一般的な知識を身につけたい人を対象とする国家資格です。『情報処理技術者試験』という試験のうちの一つで、難易度レベル1(初級レベル)の内容となっています。
全くのIT未経験者でも、IT業界への一歩を踏み出す導入編として、丁度良い学習内容となっています。
最初から難しい壁にぶち当たると心が折れてしまうので、自分にはとても合っていました。
『ITパスポート』は、ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の、3つの分野から試験問題が出題されます。IT系の分野のみでなく、企業の経営に関することや、システム関連の仕事の手法など、幅広く学ぶことが出来ます。
『ITパスポート』ついては、こちらの記事で詳しく紹介しています。検討される方は、以下の記事もぜひご覧ください。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営する『ITパスポート』の公式サイトはこちらです。
2.基本情報技術者試験
『基本情報技術者試験』は、情報技術全般に関する基本的な知識・技能をもつ人を対象とする国家資格です。IT資格の中でも、最も有名な国家資格であると言えます。
難易度は『ITパスポート』よりも1段階上のレベル2の資格で、ITエンジニアの登竜門とも呼ばれています。「基本」と付いていますが、決して簡単に取得できる資格ではありません。IT業界で働くために必要な知識を、幅広く身につける必要があります。
『ITパスポート』と同様にストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の各分野が試験範囲となりますが、『ITパスポート』よりもさらに幅広い範囲・内容から出題されます。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営する『基本情報技術者試験』の公式サイトはこちらです。
3.マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
『マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)』は、Microsoft社が公式に発表している、Word・Excel・PowerPoint・Access・Outlookなどの、Office製品が利用できることを証明できる民間資格(ベンダー資格)です。
業務中、資料作成などでoffice製品の出番はかなり多く、IT業界で仕事をする上でoffice製品に関する知識・スキルは必要不可欠と言っても過言ではないと言えます。IT業界じゃなくても、一般企業でもたくさん出番がありますよね。
パソコンスキルを客観的に証明でき、実用的な能力を身につけることができます。
『マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)』公式ページはこちらです。
自分自身のITレベルと、希望するITの分野・職種に合った資格をよく検討して選んでくださいね。
資格を取得するために、おすすめの勉強方法
未経験者がIT資格を取得するために、おすすめする勉強方法は次の2つです。
① 参考書・問題集を購入して過去問題をたくさん解く
今回ご紹介した3つの資格は、どれも比較的難易度が低めのものなので、独学で学習を進めていく事はj充分可能です。独学で勉強して合格したという声はたくさん上がっていますし、私自身も参考書を購入して独学で資格を取得しました。
どの資格も参考書や問題集がたくさん出ているので、まずは自分に合った内容のものを購入して学び、知識をインプットしましょう。そして実際に練習問題や過去問を解いてアウトプットを行い、理解できているか確認しましょう。
また、『ITパスポート』は公式サイトに『CBT疑似体験ソフトウェア』という試験の疑似体験ができるツールが公開されているので、これもどんどん利用して問題を解いていけば、理解が深まり試験のやり方も慣れておくことが出来ます。
私も『ITパスポート』を取得した時は、参考書を購入して2周読み&問題を解き、『CBT疑似体験ソフトウェア』も使い倒しました。
参考書でインプット、疑似体験ツールでアウトプットを繰り返し行うと、
記憶が定着してきて覚えられました。
私が勉強のために購入した、おすすめの参考書はこちらです。
② 通信講座、オンラインスクールを受講する
一人で勉強を続けられるか、不安だな・・・。誰かに教えて貰った方が早く理解できそうかも。
そんな人には、オンラインスクールや、通信講座がおすすめです。
オンラインスクールや通信講座を受講するメリットは、カリキュラムが充実していて効率的に学ぶことができます。また、疑問や不明点を、講師に質問して解消できるというメリットがあります。
おすすめすの通信講座を2つご紹介します。
スタディング
スタディングは、すべてオンライン完結の講座となっており、テキストや教材は全てデジタル化されています。1講座が30分と短いので、隙間時間を活用して、効率的な学習を行うことができます。(倍速機能もあります。)
復習モードもあり、スマホやタブレット上で、いつでもどこでも気軽に受講することができます。「受講料が安いのに、講義の質が高い」という口コミが多く見受けられます。
スタディングの講座は、購入前に無料トライアルが可能なので、まずは試してから決められます。無料講座はメールアドレスと希望する講座を選ぶだけなので、登録も簡単です。
クレアール
クレアールは「非常識合格法」という勉強方法を取り入れています。合格に必要十分な内容だけを取り扱うことで、短い勉強時間で効率的に合格を目指すことができる、というシステムです。
他にも、受講生一人一人に担当の担任がつき、それぞれの立場に合わせたアドバイスをしてくれるという、通信講座では珍しい「担任制」を採用しています。
短期間で、効率よく勉強して資格を取得したい人におすすめの通信講座です。
まとめ
最後に、未経験からIT業界への転職におすすめの3つの資格について【実体験含む】 のまとめです。
資格を取るために勉強することは、知識やスキルを身に着けられるだけでなく、勉強する時間を確保したり、計画を立てて学習を進めていく中で、自己管理能力も養われていきます。
勉強を続けていくことは、簡単なことではありませんが、メリットも多いので、未経験者の方には資格を取ることをぜひおすすめします。
資格を取得するためには時間とお金がかかるので、この記事を参考にして頂き、よく考えて自分に合った資格と勉強方法を選んでくださいね。
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