IT業界に興味があるけど、どんな仕事かよく分からないや・・・。やっぱり、プログラミングとかできないと駄目なのかなぁ?
ITって言っても、色んな仕事があるもんね。未経験者でも転職しやすい職種ってあるのかしら?
こんな疑問を持っている人は多いのではないのでしょうか?
私自身、数年前までIT業界の事なんてよく分からない、素人の一人でした。全くのIT未経験の状態で転職して、現在はITエンジニアとして、日々勉強しながら仕事をしています。
「彼を知り己を知れば百戦殆からず」という孫子の名言があります。これは、「戦いに勝とうと思うなら、まずは相手のことを知らなくてはならない。相手を研究し、自分の得意・不得意についてよく理解すれば、どんな戦いでも勝つことができる。」という意味が込められています。
まずは相手のこと、IT業界のことをよく知りましょう。この記事を読めば、IT未経験者でも、IT業界に転職しやすい職種が分かります。
未経験でIT業界に転職した、私の実体験を交えながら説明していきます。一緒にIT業界の職種について勉強していきましょう。
はじめまして、あまなっと と申します。元電車の運転士、現在はインフラ系SEとしてサーバーの移行や構築をしています。私のプロフィールはこちらです。
結論から先にお伝えすると、未経験者がIT業界に転職しやすいおすすめの職種は、この4つです。
- ヘルプデスク
- プログラマー
- システムエンジニア
- Webエンジニア
なぜこの4つがおすすめなのか?、その理由について、順番に見ていきましょう。
IT業界は大きく5つに分類される
IT業界の職種を知る前に、まずはどういう分野があるのか?、ということについて説明します。
大きく分けると、IT業界は、以下の5つの分野に分かれます。
- インターネット・web業界
- ソフトウェア業界
- ハードウェア業界
- 情報処理サービス業界
- 通信業界
では、順番に各業界の業務内容を見ていきましょう。
1.インターネット・web業界
『インターネット・web業界』は、インターネットを用いたサービスを提供したり、インターネット上で様々なサービスを提供するビジネスの業界です。「インターネットで検索する」、「オンラインショッピングをする」、「SNSを利用する」などのサービスが該当します。
サービスの対象は、法人向けと個人向けのサービスに分かれます。
- 法人向け:Webサイトの制作やネットワーク構築、インターネット広告 など
- 個人向け:ポータルサイト、SNS、ショッピングサイト など
2.ソフトウェア業界
『ソフトウェア業界』は、パソコンにインストールして使用するソフトウェアや、アプリケーションを扱う業界です。また、Windows・macOS・Linux・iOS・Androidなどのオペレーティングシステム(OS)を取り扱う業務も行っており、広く深い専門知識が問われます。
業務形態は、BtoB企業とBtoC企業の二つに分かれます。
- BtoB:依頼先の企業の要望や、様々な課題を解決するためにシステム開発を行う企業
- BtoC:自社でパッケージソフトウェアを開発し、市場で販売することを目的とした企業
- BtoBとは・・・Business to Businessの略で、企業が企業向けにサービスを提供すること
- BtoCとは・・・Business to Consumerの略で、企業が消費者向けにサービスを提供すること
3.ハードウェア業界
『ハードウェア業界』は、PC・スマホやキーボードなどの周辺機器を含むハードウェアに関する企画や、設計・開発・販売などを行う業界です。パソコンやスマホだけでなく、家電や自動車、医療機器といった様々な製品がIT化されており、これからも成長が見込める分野と言えます。
取り扱う機器が多種多様で幅広いため、電気分野に加えてソフトウェアの知識や生産管理などの知識も必要となります。
4.情報処理サービス(SI)業界
『情報処理サービス業界』は、あらゆる業界や企業の業務を円滑に進めるための独自のシステムを、企画から運用まで一貫して請け負う業界です。システムインテグレータ(SI)とも言います。
情報システムを構築・導入するだけでなく、コンサルティング業務を行ったり、システムを円滑かつ安定して利用できるために保守や運用を行うこともあります。
SI業界は人材不足に陥っており、文系や未経験者でも比較的入りやすい業界であると言われています。
5.通信業界
『通信業界』は、固定電話をはじめとする固定回線、スマートフォンでの通信やWi-Fiなどの無線回線、海底ケーブルや衛星を使った回線など、さまざまな手段を通してネットワーク環境を支える業界です。
個人向けに通信デバイスを販売する企業や、企業向けに大規模ネットワークの構築を行う企業もあり、内容は様々です。
IT業界の代表的な職種を紹介
IT業界は急速に成長を遂げ、新しい技術とともに発展し続けています。そのため、産業構造が多彩で複雑化しており、IT業界の職種は、もの凄くたくさんあって多岐に渡ります。
今回は、分野ごとに代表的な職種を紹介していきたいと思います。
0.共通分野
※1~5 全ての分野にまたがる職種を「共通分野」としています。
営業(IT)
顧客の方針と課題を確認し、その解決策として情報システムや情報サービスを提案し、営業活動を行います。企業とエンジニアとの橋渡し的な役割を担います。
プロジェクトマネージャー
開発を行うプロジェクトチームの責任者として、プロジェクト実行計画の作成、予算、要員、進捗の管理などを行います。
1.インターネット・web業界
Webディレクター
Webサイトの構築にあたり、プロジェクトの受注からサイトの企画・設計や、制作進行・運用までの段階で、様々な仕事を指揮します。Webサイト構築の「現場監督」的な役割を担います。
Webデザイナー
Webサイトの企画・デザイン・制作を行います。Webクリエイターとも呼ばれます。クライアントが求めるWebサイトを作るために、美しいデザインと機能的な構成を提案し、実際にコーディングを行う役割を担っています。
Webエンジニア
Webエンジニアは、Webサイト・ECサイトなどで使用する機能の開発や、ITシステム・アプリケーションなどの設計・開発、安定して稼働するように行う運用・保守まで、Web開発全般を行う職種です。
2.ソフトウェア業界
プログラマー
システム開発において、システムエンジニア(SE)が作成した詳細設計に基づき、プログラムを作成します。ソフトウェア開発の基本となる職種です。
システムエンジニア
顧客の要求から仕様を決定し、大まかな設計をするまでの、情報システム開発における上流工程を担当します。システム開発に総合的に関わる職種です。
3.ハードウェア業界
ハードウェアエンジニア
コンピューターの電子回路や電子機器の設計を担当します。ハードウェア設計技術者ともいいます。医療機器、産業ロボット、自動車部品、オフィス機器、半導体など、企業によって開発物が異なります。
組み込み系エンジニア
家電や工業機器などの、製品を実際に動かすプログラムである『組み込みソフトウェア』を開発する仕事です。製品や装置を含め、システム全体の設計や開発を行います。
4.情報処理サービス業界
ITコンサルタント
クライアント企業の経営戦略をヒアリングし、それに沿ったIT投資計画の策定、必要なツールの導入・支援を行います。 費用対効果やスケジュールを含め、システムの分析・選定についてもITコンサルタントの役割です。
ヘルプデスク
システムや情報機器を使用している時に生じる疑問やトラブル、クレームなどに対しての、利用者からの問い合わせに電話やメールで対応します。直接出向いて対応することもあります。
5.通信業界
システムエンジニア(基盤システム)
情報システムのインフラ(基盤システム)の設計・開発を行います。サーバーを構築し、必要なOS(オペレーティングシステム)などをインストールし、ストレージ(記憶装置)やネットワークを設定します。
未経験者でも転職しやすい職種はこの4つ
たくさんの職種があるIT業界ですが、人によって向き不向きはありますし、興味がある物を選んで決めるのがよいと思います。でも、未経験者が挑戦するとなると話は変わってきます。
未経験者がIT業界に転職しやすいおすすめの職種は、この4つです。
- ヘルプデスク
- プログラマー
- システムエンジニア
- Webエンジニア
未経験で転職を考えている方は、まずはこの中から検討し、それから経験を積んでステップアップを目指すことが最適な手段だと言えます。
では、それぞれの職種をおすすめする理由を見ていきましょう。
☛ ヘルプデスク
ヘルプデスクの業務は、比較的短期間の研修や学習により身につけることが可能です。未経験OKの条件で募集されていることが多いです。
ヘルプデスクはITに関する専門的な知識よりも、ユーザーへ分かりやすく指示ができるコミュニケーションスキルや、ユーザーの声を適切にヒアリングできるスキルの方が重視されます。
☛ プログラマー
プログラマーは、IT系技術職の登竜門的な職種で、未経験からエンジニアを目指すには挑戦しやすい職種であると言えます。ただし、プログラミング言語のスキルは不可欠なので、独学やスクールを利用して、一定の知識を学んでおく必要があります。(研修を行ってくれる企業もあります。)
20代~30代前半の、比較的若い年齢層が転職しやすい傾向にあります。日々新しい技術や知識がアップデートされていく分野なので、最新情報を追いかけたり、新たなやり方に挑戦することを苦に感じない人が向いています。
自分は当初、プログラマー志望でした。しかし、転職活動を進めていく中で、未経験・40代でプログラマーになるのはかなり厳しいと考え、自分に合っている職種を探すようになりました。
☛ システムエンジニア
システムエンジニアは、慢性的に人材が不足していると言われ、需要が高い職種です。人材不足の影響により、未経験からでもSEを募集している企業が増えています。
様々なビジネス領域でIT技術の推進に伴い、今後もシステム開発の需要が高まると予想されます。スキルを持つSEが求められるため、スキル磨きを怠らないことが重要になります。
自分は未経験からシステムエンジニアに転職しました。転職前は「ITパスポート」を修得しました。転職後も、自主学習や資格の勉強など、日々学んでいます。
☛ Webエンジニア
現代では必要不可欠となったインターネットの普及により、Web業界は急速に成長しています。そのため、Webエンジニアの需要が高まっています。
Webエンジニアには、論理的思考力が求められます。また、現状に甘んじることなく常に新しい手法にチャレンジする姿勢や、クライアントの要望に合わせる柔軟性が大切です。
※今回はIT業界の分野に着目して、4つの職種をおすすめしました。筆者はこの4つに加え、もう一つの職種「IT事務」もおすすめしています。「IT事務」についてはこちらの記事をご覧ください。
IT業界への転職におすすめの転職サイト
IT業界へ転職するには、転職サイトを活用しましょう。
転職サイトには、「求人広告型転職サイト(求人サイト)」と「エージェント型転職サイト(転職エージェント)」があります。どちらも併用して利用することをおすすめします。
おすすめの転職サイトを2つご紹介します。
レバテックキャリア
レバテックキャリアは、IT・Webに特化した転職エージェントです。アドバイザーが求職者に対して細かくヒアリングを行い、マッチする求人を紹介してくれます。
エンジニア・クリエイター系職種の中でも開発系・インフラ系求人への転職サポート実績が多いのが特徴です。IT業界での転職において、利用者から高い評価を受けています。
15年以上エンジニアの転職サポートを行ってきた実績があるため、書類作成や面接に関する独自のノウハウも充実しています。
リクルートエージェント(IT)
リクルートエージェントは、求人数国内トップクラスの総合転職エージェントです。豊富な転職成功実績があります。
公開求人だけでも約7万件、登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人を含めると、計約14万件ものIT業界求人を保有しています。(2022年の情報です。)
一人ひとりに合った求人の紹介から、選考対策や、年収交渉まで、手厚い転職サポートが受けられます。また、多様なイベントやセミナーを実施しており、転職ノウハウを学ぶことができます。
まとめ
IT業界の職種って本当にたくさんありますね、おつかれさまでした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。私自身も、この記事を作成しながら勉強することができました。
IT業界の仕事に興味を持っている方は、挑戦しやすい職種の中から自分に合いそうな物を見つけて、ぜひ挑戦してみてください。
「絶対無理」なんてことはないですよ。自分でも転職できたんです。
みなさんも、きっとできますよー!
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