みなさんは投資をされていますか?
「野村総合研究所」が25歳から69歳の男女を対象に行ったアンケートで、日本で投資をしている人の割合は、2021年の時点で21.1%という結果が出ています。まだ多いとは言えない数字ですね。
私は約2年前から株式投資を始め、最初は日本の企業の株を購入していました。投資について日々勉強している中で、日本株だけではなく、米国株も購入している人が多いことを知りました。
「いやいや、米国株なんて初心者の自分にはハードルが高いんじゃないか??(-_-;)」と思いつつも、調べてみることにしました。
そして、この『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』という本の存在を知り、まずは読んでみよう!と、手に取った次第です。
この記事を読めば、米国株は初心者が手を出しても危なくないのか?、『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』ってどんな本なのか?、ということが分かります。
本の内容や、米国株投資について気になっている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』とは
『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』の詳しい書籍情報はこちらです。
著者は、投資や米国株に関するブログ・YouTubeを運営されている、バフェット太郎さんという方です。
素顔は出さずに、本名や年齢なども非公開で活動されています。謎の多いバフェット太郎さんのことがどうにも気になったので、調べてみました。
著者:バフェット太郎さんとは?
素性は明らかになっていない、謎の多い著者バフェット太郎さんについて、分かっている情報をまとめてみました。
- Youtube、Twitter、ブログなどで投資や米国株に関する情報を発信している
- 企業に勤めるサラリーマンで、年収は約1000万円
- 名前の由来は、投資の神様『ウォーレン・バフェット』からきているらしい
- 居住地は愛知県、出身地は不明
- 23歳の時に資金300万円で株式投資をスタートし、当初は日本株を中心に運用していたが、2015年頃から米国株にシフトし、コカ・コーラやマクドナルド、IBMなど「超大型連続増配高配当株」10社に均等投資している
YouTubeチャンネル登録者数は48.9万人(2023年6月現在)と、大人気のYoutuberさんです。資産は増え続けており、現在は約9000万円だそうです。(*_*)
「最もアンチが多い投資家」と自分で言われていますが、かなりズバッとした物言いが特徴的です。(本のタイトルも、かなりインパクトがありますね。)
でも、YouTubeを拝見すると「凄く分かりやすいし、なんか優しそう、、?」という印象を受けました。(さらに謎が深まりました、、)
バフェット太郎さんのブログ『バフェット太郎の秘密のポートフォリオ【米連続増配高配当株・配当再投資戦略】』も投資に役立つ情報が満載なので、ぜひチェックしてみてください。
『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』ざっくりとしたあらすじ
冒頭は漫画から
冒頭は漫画から始まります。漫画の内容はこんな感じです。
若い女性が本屋で「株について興味はあるけど、何から勉強したらいいのか分からないなー」と考えながら本を探している。
⇩
そこへ「お嬢さん、投資に興味があるのかい?」と、バフェット太郎氏が登場。投資について大切なこと、米国株に投資する利点や投資方法などを、一方的にブワーッと語りだす。
⇩(女性が呆気にとられる)
「君レベルの脳みそでも理解できるように書いたから」と、『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』を差し出す。(いや、言い方!ドSか笑)
このように始まり、バフェット太郎さんが米国株について、超毒舌な言い回しを交えながら解説してくれる内容になっています。
「バフェット太郎の事は嫌いになっても、米国株のことは嫌いにならないでね」
って漫画のラストで言ってるぐらい、ムカつく物言いが満載です笑。
(でも分かりやすいんですよね。)
目次について
『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』の目次は、以下のラインナップとなっています。
『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』より引用
- 序章 庶民がお金持ちになれるたった一つの方法
- 第1章 本当は死ぬほど簡単な米国株投資
- 第2章 米国株が最強すぎる理由を挙げてみた
- 第3章 金が金を生む高配当マネーマシン その作り方
- 第4章 ど素人投資家への正しい投資技法
もはや目次からも毒舌ぶりが感じられますが、どれも興味をそそられるお題目だなぁと思いました。
どの章も凄く勉強になったのですが、今回特に「勉強になった!」と感じた2つのことについて紹介したいと思います。
『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』勉強になったこと3選
『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』を読んで、特に印象に残っている勉強になったことが2つあります。順番にご紹介します。
1.米国株がなぜ「凄い」のか理解できた
「配当投資するなら絶対アメリカだ」という根拠の一つとして、バフェット太郎さんはこう言っていました。
「25年以上連続で増配を繰り返す企業は米国では100社以上、日本は花王の1社のみ」
これは衝撃でした(*_*)。(と同時に、花王って凄いんだな~とも思いました。)
米国の企業は「会社は資本を投入している株主のもの」という認識が根付いており、株主への還元意識が高いという特徴があります。そのため、配当金の額を継続的に増やしている銘柄が多いのです。
逆に日本では、株主の利益を重視している企業は少なく、平気で減配するのだと本書で述べられています。
連続増配を行えるということは、安定的に業績を伸ばして株主に積極的に利益を還元する優良企業であることを示します。また、米国はGAFAを中心とした巨大企業が多数存在しているので、今後も成長が期待できる見込みがあります。
「GAFA」とは、アメリカの主要IT企業4社(Google・Apple・Facebook (Meta)・Amazon)の頭文字をとった略称です。どれも知らない人はいないぐらい超有名企業ですね。
2.自分に合ったマネーマシンを作ることが大切
マネーマシンとは読んで字のごとく、「お金を生む装置」のことです。お金を稼ごうと思ったら、自分が働いて労働の対価として賃金を貰う、というのが一般的な考え方ですよね?でも、自分が働くのではなく、お金に働いてもらおうというのが本書での考え方です。
バフェット太郎さんは、マネーマシンの作り方を本書で解説されています。その一部をご紹介します。
- 安定したキャッシュフロー+還元に積極的、この2点が長期保有すべき配当銘柄。
- S&P500を構成する質の高い優良株、8~16株に分散投資する。
- セクターも分散させる。
- 配当金は全額再投資する。
ちょこちょこ難しい言葉が出てきましたね(-_-;)「S&P500」については下記の項目で詳しく解説します。「セクター」というのは、業種やテーマ、材料など株式が持つ特性に着目して分類したグループのことです。
「8~16銘柄に分散投資」について、バフェット太郎さんは『カルピスでいう「おいしい薄め具合」』と仰っています。(なんて分かりやすい例えだ)少なすぎず、多すぎない、丁度良い数の銘柄に分散することが大事なのですね。
上記のポイントをしっかり押さえて、自分の投資可能額やリスク許容度を考慮し、最適なマネーマシンを作ってリバランスしながら運用していくことで、資産を永続的に増え続けさせることができるのです。
「マネーマシン、欲しい、、!」と心から思いました。(まだ勉強中です💦)
3.他人に流されて自分の投資スタイルを崩さない
本書の中で、バフェット太郎さんはこう言っています。
クソダサい投資家ほど、他人の意見に流されて投資判断を下したりするものです。
著名投資家ウォーレン・バフェット氏がIBMを買えば、同じようにIBM株を買って、いかにIBM株が素晴らしいかを株であるかを雄弁に語り、IBM株を買ったのは自分で調べて納得した上であり、決してバフェットが買ったからではないと言います。
『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』より引用
これは少しグサリときました汗。
自分は株式投資を始めてから1~2年の初心者に毛が生えたレベルで、投資関連の書籍を読んだり、Youtubeを見て日々勉強しています。 本の筆者や、Youtuberの方が特定の銘柄を「おすすめ」だと紹介されていたら、とても心がザワつきます笑。
「あの人が買っていたから自分も買う」のではなく、なぜその銘柄が良いのか?、自分のポートフォリオから考慮して、今買うべきかどうか? と考えて購入することが大切だと思いました。
他人の意見に流されず、自分の芯を強く持って、考えて行動できる投資家になりたいと思います。
「クソダサい投資家」って言われないように、ちゃんと自分の考えを持ちます。
※S&P500指数とは?
『S&P500』とは米国の代表的な株価指数の1つで、ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している代表的な500銘柄の時価総額を元に算出されます。構成銘柄は、アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドットコムなど、誰もが聞いたことがあるような有名企業が入っています。
『S&P500』は米国株式市場全体に対して約80%の時価総額比率を占めており、米国市場全体の動きを概ね反映しています。ちょっと難しいですが、これから米国株を始めるのなら、『S&P500』の銘柄や、インデックスファンドが良いのかな、ということは分かりました。
※インデックスファンドというのは、指数に連動した成果を目指す投資信託のことです。
ただしバフェット太郎さんは、インデックスファンドには割高な銘柄が含まれているので、個別銘柄に投資する方法を薦めています。割高な銘柄を避けて割安な銘柄に投資することで、リターンを最大化することができるからです。
『S&P500』は、つみたてNISAやiDecoで購入できる投資信託にもあります。
自分は現在、両方で『S&P500』の銘柄に積立投資しています。
『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』を読んだ感想
「米国株投資なんてスタバでフラペチーノ飲むぐらい簡単だ」とバフェット太郎さんは仰っています。
米国株に手を出すなんてなんだか難しそうで壁が高いと思い込んでいましたが、証券会社に口座さえ作ってしまえば、日本株を買うのも米国株を買うのも手間は変わらないことが分かりました。(もちろん、英語が読み書きできなくても大丈夫です!)
「私にも、米国株投資できるじゃん。」と、思わせてくれました。
本書でのバフェット太郎さんは、「マイホーム購入なんてクソダサい投資を平気でやる日本人」とか、「日本株はゴミです」とか、まぁ口が悪いです笑。でも、米国株投資について基礎のキからきっちり教えてくれるし、マネーマシンの作り方も手取り足取り教えてくれます。
いや、めっちゃ優しいやん!
本書は、米国株について基本的なことから学べるし、バフェット太郎さんのつんけんしてるのに親切な優しさも楽しむことができます。
『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』はこんな人におすすめ
『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』は、こんな人におすすめしたい本です。
お金について勉強したいと考えている人は、ロバート・キヨサキさんの、この本をおすすめします。
『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』を読む方法
『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』は、楽天、Yahoo!、Amazonでそれぞれ購入可能です。普段よく使っているサイトで購入すれば、初期登録などは不要でポイントも貯まるので、お得ですね。
まとめ
『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』を読んだ感想|言い方キツいけど優しい本 のまとめです。
- 『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』は、2018年5月に発刊されたバフェット太郎さんによる投資本
- 著者 バフェット太郎さんは、投資や米国株に関するブログも運営する人気YouTuber
- 『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』は、バフェット太郎さんが毒舌な言い回しを交えながら米国株について解説してくれる内容
- 米国株がなぜ凄いのか?、マネーマシンはどうやって作るのか?ということについても学べる
- 『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』でバフェット太郎さんは、口が悪いけど、実は親切で優しい
自分はまだ最適なマネーマシンを作るところまでできていませんが、少しずつ米国株に投資を始めています。素人に毛が生えたレベルの私でも、この本を読んで米国株の事を理解し、投資を始められるようになりました。
投資や米国株に興味を持って頂けたなら、ぜひ本書を読んでみてくださいね。
コメント